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チベット問題/ナショナリズムという反抗期・・その2

3.「自分が虫けらであるかのような気持ちにさせられる」


 もう一人、祖国から「売国奴」と罵倒されている人物がいる。
韓国から来日して日韓比較文化論などを著している呉善花(お・そんふぁ)氏である。
呉氏は自らの体験をこう語る。


 韓国では、女性に対する最悪の非難言葉として売春婦という言葉が使われますが、売国奴という言葉もそれと同じ屈辱感を感じさせる言葉になります。
国を売るというと抽象的に聞こえるかもしれませんが、韓国人には身体を売るのと同じ感覚で響くんです。

 ・・・これは人格の否定、もうお前を人間として認めないということですから、何をいってもいいわけです。
どんな口汚くののしっても、相手が売国奴である限り許されます。
私に対する非難でも、それはもう聞くに耐えない汚い言葉がズラッと並ぶんでね。・・・


 私の場合は、私を売国奴と非難する韓国の記事などを読んでいると、自分が何か毛虫のようになっていく気持ちになるんです。
意識のうえでは何のやましさも感じてないのに、自分が虫けらであるかのような気持ちにさせられるところが、やはり韓国人なんでしょうか。
自分でも嫌になってしまいます。

 日本をいろいろと知っていって、私を含めた韓国人がいかに日本をなめていたのか、何も知らずに威張ってばかりいたのかを思い知らされ、そこから自分なりに感じた日本評価と韓国批判を書いていったわけですが、書けば書くほど韓国で叩かれるのですね。
こんな国って、ちょっとほかにないんじゃないでしょうか。


 こんな思いまでしながらも筆を曲げない呉善花氏の節操には、敬意を表するばかりである。(伊勢雅臣)



4.中国・韓国には歴史観というのはひとつしかない


 「売国奴」と罵倒されるのは、まずその国家が唯一のイデオロギーや歴史観を定め、それを盲信する国民がそれへの一切の批判を許さない所から生ずる。
呉善花氏は、自らの体験に照らして、こう語っている。


・・・歴史にはいろいろな観点があるということを、私は日本に来てからはじめて理解しました。
だから、日本では韓国や中国の歴史観に賛成する意見も、堂々と述べられるわけです。
韓国ではそれは許されないことですね。

 韓国には歴史観というのはひとつしかない。
ひとつのイデオロギー、国家のイデオロギー、国家宗教となっています。
そうした歴史教育によって、ひとつの歴史観が国民のアイデンティティを形成してしまいます。


 韓国の「ひとつしかない」歴史観は、「日韓合同歴史教科書研究会」での韓国側の主張によく現れているとして、呉善花氏はそれを次のように要約している。


 1. 日本には神功皇后の三韓征伐説、任那日本府説など、古代以来の根深い征韓論がある。
2. それは、豊臣秀吉の侵略前後に、学者たちによって朝鮮劣等論、蔑視論へと集約され、幕末の韓国征伐論となった。
3. 明治初期の征韓論はそれを受けて朝鮮侵略を引き起こした。
4. 征韓論は現在の日韓関係にまで延長している。


 日本側の学者は韓国側から、「合同研究の大前提」として、まずこれを認めろ、と要求されたという。
これを「一つの仮説」として、歴史的事実に照らして検証しよう、というなら、まだ学問的態度と言えるが、これを「前提」として認めよ、というのでは、自らのイデオロギーに従えと言っているに過ぎない。
こんな要求を突きつけられた日本の歴史学者たちは、唖然としたことであろう。(伊勢雅臣)



5.「間違いはすべてよそがやっていること」


「ひとつしかない歴史観」というのは、中国も同じである。
「歴史を鑑(かがみ)として」とは、江沢民や胡錦濤など中国側が繰り返し使っている言葉だが、これに関して、石平氏はこう論評している。


 歴史を鑑にするということは、歴史を見て今の自分たちが間違っていることはないかと、歴史に照らして正しいことをしているのかと、あらためて自分たちの今をみつめることでもありますよね。
 でも今の中華人民共和国は、最初から自分たちが間違っているとは思っていません。
間違いはすべてよそがやっていることで、自分は間違ってないと思っているんですから、歴史を鑑にする必要はまったくないんです。

 中国が日本の「侵略」で苦しみを受けた歴史を「鑑」にするというなら、現在の中国自身がチベットを武力侵略して同じ苦しみを与えているわけで、まずはそれを反省する必要がある。
 そんな事をおくびにも出さずに、日本政府に「歴史を鑑に」というのは、中国側の「ひとつしかない歴史観」を受け入れよ、という事に他ならない。
それは学問的な歴史観というより、一つの政治的イデオロギーに過ぎない。
                      国際派日本人養成講座(伊勢雅臣)


                      ・・・つづく


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2008/05/13 23:18
チベット問題/ナショナリズムという反抗期・・その23.「自分が虫けらであるかのような気持ちにさせられる」 もう一人、祖国から「売国奴」と罵倒されている人物がいる。 韓国から来日して日韓比較文化論などを著している呉善花(お・そんふぁ)氏である。 呉氏は自ら
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